👉この記事のポイント
- RPO導入による4つの主要なメリット
採用のプロに業務を任せることで「採用活動の質的向上」が図れるほか、人事が面接などの「コア業務に集中」できます。また、データに基づいた戦略設計や、採用プロセスの迅速化も可能です。結論として、RPOは企業の採用力を総合的に高める効果が期待できます。
- 知っておくべき4つのデメリット
業務の外部委託により「社内に採用ノウハウが蓄積されにくい」ことや、「応募者との関係性が希薄になる」可能性があります。また、委託先との間で採用目標の認識にズレが生じるリスクもあります。結論として、これらのデメリットを理解し、対策を講じながら導入を進めることが重要です。
- RPO導入を成功させるためのポイント
成功の鍵は、委託先と採用目標や求める人物像を綿密にすり合わせることです。また、業務を丸投げにせず、定期的な情報共有の場を設け、自社も主体的に関わることが不可欠です。結論として、RPO事業者との強固なパートナーシップを築くことが、導入効果を最大化します。
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採用代行(RPO)とは何か?
採用代行の特徴
採用代行(RPO)とは「Recruitment Process Outsourcing(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)」の略称で、企業の採用活動に関わる業務の一部、または全てを外部の専門企業に委託するサービスを指します。
単なる業務の切り出し(アウトソーシング)に留まらず、採用のプロフェッショナルがパートナーとして企業の採用課題解決に伴走するのが特徴です。
社内に採用担当者がいない、あるいはリソースが不足している企業、または採用ノウハウがなく専門家の知見を借りたい企業などが、採用の「質」と「スピード」を両立させるために導入します。委託できる範囲は、面接の日程調整といった特定のノンコア業務から、採用戦略の立案や内定者フォローといったコア業務まで、非常に多岐にわたります。
費用相場と料金形態
料金相場は大きく、
- 月額10~30万円
- 月額45~100万円
- 月額100万円以上
に分かれています。
事業者ごとに費用設定は様々であるが故、一概には断定できませんが、サービスの性質や特色を踏まえ、大きくは前述した3段階程度で想定しておくとよいでしょう。なお、契約期間は多くのサービスが最短2ヶ月、最長6ヶ月で設定されているケースが多いです。
それぞれについて解説します。
月額10~30万円の場合
特定の業務を代行するようなサービス(例えば、スカウト配信や日程調整等)、あるいは、サービス領域の制約はないが、ある程度オペレーティブなサービス提供を志向しているサービスの場合は、この価格帯での提供を行っている場合が多いです。
基本的に、代行事業者の一般的な価格設定根拠は、代行を行う担当者の時給×工数で設定されていることが多く、月額10~30万円でのサービスを提供している事業者の場合、この担当者の時給が低いあるいは、要件に対し想定されている工数が短いケースが多くなります。
その場合、「オペレーションに特化した低時給帯の要員を活用している」または「提供範囲を限定して工数を抑制している」のいずれかになります。
例えばフリーランスで人事経験者を業務委託採用する場合の時給帯はスキルに応じて5,000円〜20,000円程度まで幅があり、仮に月30万円のサービスの場合、時給5,000円の人材が60h程度を活用する想定になります。
実際は企業がサービス提供主体の場合、正社員をアサインして時給5,000円だと殆ど利益が残りません。そのため、そもそも非常勤や業務委託等を活用していたり、さらに想定工数が少ない設定になっている可能性が高いです。この前提を踏まえて、慎重に活用すべきサービスを検討する必要があります。
月額45~100万円の場合
月額45〜100万円のサービスにおいては、戦略設計・コンサルティングなどに特化したサービスを行っているものが多いです。
主に採用予算をそこまで大きく設定していない中小企業やスタートアップ企業を顧客の中心とするサービスが多いです。
注意が必要なのは、大企業向けのサービス提供が主流の事業者の場合、45〜100万円程度の費用帯で特定部分のみの代行サービスを提供することもあり、事前に商談時に対応範囲を細かく確認しておく必要があります。
月額100万円以上の場合
主に大規模採用(目安として、年間で50名以上程度の採用目標)や、高難易度職種における支援(エンジニア等)、大量の工数を要する支援(スカウト月800件以上 等)の場合、月額費用が100万円を超えてくるケースが多いです。
この場合、1人月常駐型で160時間フルでアサインする形態あるいは、複数名のチーム型で代行を行うケースが大半となります。
よくある2つの料金形態
料金形態は大きく「個別見積型」と「パッケージ型」の2つに分類されます。
発注側企業の業務要件毎に想定工数を算出し、個別見積りを行うケースが個別見積型です。支援するコンサルタントの工数と時給を掛け合わせて費用が算出されます。
一方でパッケージ型は「スカウト月〇〇件、利用媒体〇〇数につき月額〇〇円」のように、あらかじめ提供元事業者が定義した業務範囲に沿って月額固定のパッケージになっているケースです。
このような費用形態の場合、あらかじめ決められた量をこなすことを重視する傾向が強く、オペレーティブなサービス提供スタイルに陥りがちのため、注意が必要です。
採用代行(RPO)が注目される理由と導入が進む背景
近年、採用代行(RPO)を導入する企業が急速に増えています。この背景には、単なる人手不足だけでなく、採用市場の変化と企業が抱える採用課題の複雑化が大きく影響しています。
深刻化する人材不足と採用競争の激化
少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少により、多くの業界で有効求人倍率が高い水準で推移しており、人材の獲得競争は激化の一途をたどっています。特にITエンジニアや専門職など、特定のスキルを持つ人材の採用は極めて困難になっています。
企業は、優秀な人材を競合他社に先んじて確保するため、よりスピーディーで専門的な採用活動を求められていますが、社内のリソースだけでは対応しきれないケースが増えているのです。
採用手法の多様化と業務の複雑化
従来の求人広告や人材紹介サービスに依存した「待ち」の採用だけでは、必要な人材を確保できなくなりました。
ダイレクトリクルーティング(スカウト)、SNSを活用したソーシャルリクルーティング、リファラル採用、採用オウンドメディアの運営など、企業側から候補者に直接アプローチする「攻め」の採用手法が主流となっています。
これらの手法は効果的な反面、スカウト文面の作成・送信、候補者との継続的なコミュニケーション、データ分析など、従来の採用業務にはなかった専門性と膨大な工数を必要とします。
ノンコア業務の圧迫とコア業務への集中ニーズ
採用活動が複雑化するにつれて、採用担当者が「ノンコア業務」に追われる時間が増加しています。ノンコア業務とは、応募者対応、面接の日程調整、データ入力、合否連絡といった、採用プロセスを運営するための事務的・定型的な作業を指します。
これらの業務にリソースを割かれすぎると、採用担当者が本来注力すべき「コア業務」(採用戦略の立案、面接による候補者の見極め、内定者への魅力づけやフォローなど)の時間が圧迫されてしまいます。
RPOを活用してノンコア業務を外部のプロに委託し、自社の社員はコア業務に集中することで、採用活動全体の質と効率を高めたいという経営的なニーズが強まっています。
採用ノウハウの不足と専門性の必要性
スタートアップ企業や中小企業、あるいは久しぶりに採用活動を再開する企業などでは、社内に最新の採用ノウハウや専門知識が蓄積されていない場合があります。
- 「どの採用チャネルを使えばターゲット層に出会えるのか」
- 「候補者の入社意欲を高める面接(候補者体験)とは」
- 「内定辞退を防ぐための効果的なフォロー方法は」
こうした課題に対し、採用の専門家であるRPO事業者の知見やリソースを活用することで、採用の「質」と「スピード」を迅速に向上させられる点が注目されています。
採用代行を利用する4つのメリットとは?
採用代行には4つのメリットが存在します。その4つメリットについて詳しく説明します。
採用業務の質が上がる
部分的であれ、全体的であれ、プロの知見を生かす代行会社に依頼することのメリットの一つとして、採用業務全体の質が上がります。
採用代行会社は採用に関する専門知識と経験を持っており、業界トレンドや効果的な採用戦略に精通しています。彼らは、候補者の選別、面接プロセス、効果的な評価方法について知識を持っており、これらの要素を改善するのに役立ちます。
また、代行会社が持つ広範なリソースとネットワークにより、候補者の母集団を拡大し、優秀な候補者をより網羅的・効率的に見つけることも可能になります。
自社努力により、採用業務の質を向上させるよりも圧倒的に効率よく、採用業務の質を上げることができるでしょう。
面接などのコア業務に時間が取れる
採用業務は、応募書類の管理や応募者との面接設定、選考の合否連絡といった細かな実務が多数発生します。
こうしたノンコア業務に時間をとられると、採用戦略の立案や面接、採用状況の分析、内定者のフォロー、人材教育といった人事本来のコア業務に時間を割くことができなくなります。
採用代行サービスを利用してノンコア業務を切り出せば、人事のリソースをコア業務に集中させることができます。
さらに代行会社は、その豊富な経験から、候補者の適切な評価方法、企業の要件に合う候補者の特定方法を理解しています。そうしたスキルを活用しながら、自社人材がコア業務に取り組むことで、自社にノウハウを蓄積できることは大きなメリットと言えます。
就職・転職サイトの実績データを使った戦略設計ができる
採用代行サービス提供会社は、あらゆる就職・転職サイトのノウハウを豊富にそろえています。そのノウハウを生かして、企業のニーズ評価、ターゲット市場の定義、実績データの収集・分析、競合分析、戦略の設計まで、行います。
このプロセスを自社で行おうとすると、どうしても一つ一つのステップの質が下がってしまいます。代行会社は、これまでの経験や蓄積されたノウハウから、効率的に戦略設計までを行ってくれます。
求める人材の志向性や年齢層、スキルによって、適切な就職・転職サイトは異なります。
採用代行会社は就職・転職サイトに登録している求職者のデータベースを理解し、選定を含めて適切な戦略設計をしてくれるので、効率的で質の高い採用活動が期待できます。
採用業務をより迅速に進められる
採用代行会社は、採用プロセスを効率的に進行させるための豊富なリソースとスキルを持っており、適切な候補者をより迅速に見つけ出すことができます。
また、コスト面でも求人掲載量や広告費、スクリーニングのコストを削減できることがあるため、より効率的で迅速な採用業務を行えます。
こうしたメリットは競争の激しい市場で優れた候補者を確保するのに役立ちます。
採用代行を利用する4つのデメリットとは?
採用代行にはメリットが多く存在します。一方で、注意点やデメリットもあります。
デメリットは以下4つあります。
自社に採用ノウハウが身につきにくい
代行会社とのコミュニケーションの取り方によっては、自社に採用ノウハウがつきにくくなってしまうこともあります。
人手不足であれば仕方のないことですが、採用業務に自社人材をあまり割かず業務のほとんどを代行会社に依頼してしまうと、代行会社から採用ノウハウを自社に蓄積することはできません。
応募者・内定者との関わりが薄くなる
DM・スカウト配信でのやりとりや、説明会運営、面接など、応募者との関わりが持てる業務を代行会社に任せてしまうと、自社の採用担当者がほとんど応募者と会わずに、内定を出すことになります。
また、これは応募者側にとっても、社内で実際に働く人の雰囲気をつかむことができず、社内の雰囲気を誤った形で捉えてしまうこともあります。
代行業者を利用するとどうしても応募者との関わりが減ってしまうので、代行業者とのコミュニケーションを密にし、人材の選考基準などをしっかりと共有すること、可能であれば面接に自社の社員も同席するなどの工夫が求められます。自社の社員を同席させることでデメリットをメリットに変えることができます。
採用目標などの認識のずれが起こりやすい
採用代行サービス提供会社との認識のズレは、採用後のミスマッチにつながる大きな要因になりかねません。
そのため、採用代行サービス提供会社にしっかりと採用における要望をヒアリングしてもらい、細かい点まで伝えることが必要です。
委託する業務内容にもよりますが、特に書類選考や面接など、選考で重要な役割を果たす業務を委託する場合は、しっかりとコミュニケーションをとってお互いの認識を一致させることが欠かせません。
また、情報のタイムラグや共有漏れが原因で認識のズレが起きる場合もあります。どれくらいの頻度でどんな情報を連携させるのかのフローを確立しておくこともおすすめします
企業文化へのマッチが図りにくい
採用代行サービスでは、求職者のスキルや経験に焦点を当てることが一般的で、会社文化や価値観については評価しきれないことがあります。
また、面接などでは標準化されたアプローチが用いられることも多く、特定の業界や組織に合わせた採用戦略を実施しにくい場合があります。
その企業独自の要件やニーズに合わせた採用戦略を展開するためには、代行会社との密なコミュニケーションが欠かせません。
採用代行(RPO)に委託できる具体的な業務内容
採用代行(RPO)サービスは、企業の採用活動におけるほぼ全てのプロセスを委託することが可能です。多くの事業者が、企業の課題やリソース状況に応じて、「採用戦略の立案から入社手続きまで全て」を任せることも、「面接の日程調整だけ」といった特定の業務を切り出して依頼することも柔軟に対応しています。
RPOに委託できる代表的な業務内容を、採用プロセスごとに解説します。
採用計画の立案(採用戦略フェーズ)
採用活動の根幹となる戦略設計のフェーズです。専門的な知見に基づき、採用ターゲット(ペルソナ)の設計、市場や競合の動向分析、採用KPI(重要業績評価指標)の設定、そして最適な採用チャネルの選定や採用スケジュールの策定といった上流工程をサポートします。
母集団形成(募集フェーズ)
採用ターゲットに応募を促す、募集活動のフェーズです。魅力的な求人票の作成や各種求人媒体への出稿・運用管理はもちろん、ダイレクトリクルーティング(スカウト)の送信代行や、人材紹介会社(エージェント)との連携管理、採用イベント(説明会・セミナー)の企画運営まで幅広く対応します。
応募者管理・応募者対応(選考管理フェーズ)
採用業務において最も工数がかかりやすいノンコア業務です。迅速かつ丁寧な対応を代行することで、候補者体験(CX)の向上にも寄与します。具体的には以下の業務が含まれます。
- 応募データの一元管理(ATSの運用代行)や、書類選考(一次スクリーニング)
- 応募者への合否連絡、問い合わせ対応、面接日程の調整・管理、面接前日のリマインド連絡
面接・選考(選考実施フェーズ)
企業の要望に応じて、面接プロセスの一部を代行します。例えば、一次面接(Web・対面)の実施、適性検査やスキルテストの運用、面接評価シートの回収管理、リファレンスチェック(前職調査)の実施などが挙げられます。これにより、採用担当者は「見極め」というコア業務に集中できます。
内定者フォロー・入社手続き(内定後フェーズ)
優秀な人材を確実に迎え入れるため、内定辞退の防止や入社までのサポートを行います。内定者との定期的なコミュニケーションや面談の設定、懇親会の企画サポートのほか、入社手続きに必要な以下の対応も含まれます。
- 内定通知書や入社承諾書など、各種書類の作成・送付
- 入社手続きの案内・管理
採用代行企業以外にフリーランスエージェントに採用業務を委託する場合
採用代行業務を行うことができるのは、それを専門としている企業だけではありません。
フリーランスに委託する場合について詳しく紹介していきます。
フリーランスに委託する場合のメリット
採用代行にはフリーランスや、フリーランスと契約している企業もあります。採用代行とフリーランスとの違いは、契約が企業単位か人単位かです。
上記の採用代行のメリットデメリットに加えて、フリーランスを利用する際のメリットとデメリットも理解したうえで、自社にあった採用代行を選びましょう。
フリーランスに委託する際のメリットとしては以下の3つが挙げられます。
- 自由に担当者を選択することができる
- 対応スピードが速い
- 費用を抑えられる可能性もある
それぞれについて詳しく説明していきます。
自由に担当者を選択することができる
採用代行でフリーランスを活用すれば、依頼者は直接フリーランスのポートフォリオや実績を調べながら、担当者を自由に選択できるというメリットがあります。
個々の担当者の能力が採用活動の成功に直結するため、優秀なフリーランスを選択できればメリットを最大限に活用できます。
対応スピードが速い
フリーランスは1人で業務をおこなう場合が多いので、導入スピードが速いことが多いです。
通常はサポートチームの確保などの作業があり、
相談・依頼から開始まで1カ月程度かかることが多いので、すぐに採用代行業務を開始して欲しいという場合は、フリーランスも検討してみましょう。
費用を抑えられる可能性もある
フリーランスに採用代行業務を依頼すれば、企業に委託するよりもコストを抑えられる可能性があります。
企業に依頼すると担当者の管理コストなども料金に含まれますが、フリーランスであればその間接費を削減できるため、全体コストを削減できる可能性もあります。
フリーランスに委託する際のデメリット
一方で、フリーランスに委託する際のデメリットとしては以下の3つが挙げられます。
- 代替が効かない
- 個人差がある
- 情報管理の確認が必要
こちらもそれぞれ詳しく解説していきます。
代替が効かない
フリーランスの採用代行者が体調不良やその他の理由で急に業務ができなくなった場合、代替の人材を即座に確保することは困難です。
このため、何かあった際に業務がストップしないよう、フリーランスに依頼した業務の内容と進捗状況を常に把握し、自社で対応できるように備えるリスクマネジメントが大切です。
個人差がある
フリーランスは基本1人で業務をおこなうため、自社の担当になる人の能力に左右されやすいです。
そのため、フリーランスに依頼する場合は、複数の企業の業務を請け負っていないか確認しましょう。対応できるキャパシティーを超えると、電話の取り逃しによる応募者への対応不足や、連絡が取りにくいなどの欠点がある場合もあります。
情報管理の確認が必要
フリーランスは一般的に個人で作業を行うため、企業の情報保護ポリシーを満たさない可能性があります。
個人情報を取り扱う業務を任せるのであれば、セキュリティの脆弱さは自社にとって大きなリスクになります。そのため、セキュリティの基準をクリアしているのか確認しましょう。
採用代行に向いている企業の特徴
次に、採用代行に向いている企業の特徴について詳しく説明します。
- 採用スピードを重視する
- 採用コストを管理したい
- 採用に専門的な知識が必要
- 新しい採用手法に不慣れ
- 採用業務を一部外注したい
それぞれについて詳しく解説します。
採用スピードを重視する
事業拡大や急な欠員補充が必要な状況で、迅速に採用活動を進めたい企業には、採用代行が有効です。代行サービスは、専門知識や広範なネットワークを活用し、効率的に採用を進められるため、時間を大幅に短縮できます。
採用コストを管理したい
採用代行を利用することで、広告費やスカウトの人件費を抑えつつ、必要なスキルセットを持つ人材を効果的に探すことができます。コスト管理が求められる企業には向いています。
採用に専門的な知識が必要
エンジニアやデザイナー、医療・専門職など、特定のスキルや知識を持つ人材の採用は難易度が高いです。採用代行では、その分野に特化したノウハウやネットワークを活かして、適任者を見つける支援ができます。
新しい採用手法に不慣れ
ダイレクトリクルーティングやリファラル採用、オウンドメディアリクルーティングといった新しい手法に対して知識や経験が不足している企業は、代行を活用することで効率的に採用活動を進めることができます。
採用業務を一部外注したい
面接の設定や候補者とのコミュニケーションなど、採用の一部業務を外部に委託し、内部リソースを戦略的な業務に集中させたい場合にも、採用代行が効果的です。
採用代行サービスを選ぶ際の注意点
まず前提として、採用代行会社選定時は、自社が抱える課題について整理をしておきましょう。その上で「自社課題を解決できるか」という観点が、サービス選びにおいて最も重要です。
具体的には、以下の6点に注意しましょう。
- 自社と同様のケースを対応した事例があるか
- コンサルタントの経歴や経験が自社に適するか
- 自社の現状に対し、どういった解決策を検討するのか
- コストが妥当であるか
- サポート体制は整っているか
- サービス内容は柔軟か
それぞれについて詳しく解説します。
自社と同様のケースを対応した事例があるか
採用規模や業界、職種についての実績や事例がどの程度あるのかを確認するようにしましょう。それがない場合、当該代行会社にはノウハウが不足している可能性が高いです。対応実績社数や、支援実績例について聞いてみてください。
コンサルタントの経歴や経験が自社に適するか
多くの採用代行サービスの品質は、実際にサービスを提供するコンサルタントの経歴や経験に一定の依存をします。毎日コミュニケーションを取るべき相手になりますので、アサインを想定しているコンサルタントがどんな人物かは非常に重要です。
自社の現状に対し、どういった解決策を検討するのか
採用代行会社のノウハウ部分になりますので、勿論詳細の開示は難しいという前提で、どういった解決策を検討するのかについて、大枠を聞いてみてもいいでしょう。
その際に、自信をもってある程度具体案が出てくるようであれば、同様のケースに対応してきた実績があったり、あるいは日ごろから課題解決に目を向けてサービス提供をしている会社の可能性が高いです。
蓋を開けてみると、全然課題解決提案をしてくれない、といった「あるある」を防ぐためにも、商談時に会話しておくべき内容です。
コストが妥当であるか
上述した、自社課題を解決できる業者かどうかの判断に加え、勿論費用面も重要なポイントになってきます。業者によっては、予算枠に応じた提案を行ってくれる企業もあるので、必要に応じて相談をしてみてください。
サポート体制は整っているか
採用代行サービスがどの程度迅速かつ継続的にサポートしてくれるかも検討ポイントです。対応スピードが遅い場合、優秀な人材を競合他社に取られる可能性があります。そのため、どれくらいの時間で候補者リストを作成し、面接をセッティングできるかを事前に確認しましょう。
また、コミュニケーションの頻度やツールも重要です。適切なフォローアップ体制が整っているか、そして連絡が取りやすいかを確かめる必要があると考えられます。
サービス内容は柔軟か
採用ニーズは企業ごとに異なるため、サービス内容がどれだけ柔軟にカスタマイズできるかは重要です。
例えば「候補者の選定のみを依頼したい」場合や「最終面接まで一貫して対応してほしい」など、必要に応じた範囲を選択できることが望ましいです。また、急な採用計画の変更に対応できる体制があるかも確認する必要があります。サービスが画一的だと、結果的に自社のニーズとずれが生じるリスクがあります。
採用代行(RPO)でRPAを導入するメリット・デメリット
近年、採用業務の効率化において、RPO(採用代行)だけでなく「RPA(Robotic Process Automation)」の活用も注目されています。RPAとは、PC上で行う定型的な事務作業を、ソフトウェアロボットによって自動化する技術です。採用代行が業務を「人」に委託するのに対し、RPAは「ロボット」に委託するイメージです。
RPOサービスの一環としてRPAが活用されるケースや、RPOの代替としてRPAが導入されるケースがありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
RPA導入のメリット
RPAは、特に「大量かつ定型的」な業務において、人間をはるかに凌駕する能力を発揮します。採用領域における主なメリットは、処理能力の劇的な向上とコスト削減です。
- 圧倒的な処理速度と正確性
RPAロボットは24時間365日稼働できます。応募者データのシステム入力、スカウトメールの自動送信(条件合致者への)、面接日程の自動打診といった業務を、人間の数倍から数十倍の速度で、かつミスなく処理し続けます。 - ノンコア業務のコスト削減と安定運用
RPOで人に委託する場合でも発生するノンコア業務の人件費を、RPAに置き換えることで中長期的に大幅に削減できる可能性があります。また、人のように退職や欠勤のリスクがなく、業務品質が安定します。
RPA導入のデメリット
一方で、RPAはあくまで「決められたルールを忠実に実行する」ことしかできず、採用活動特有の「人間的な対応」が求められる場面には向きません。
- 「人の心」が介在する業務への非対応
採用は「人」を相手にする業務です。RPAは、候補者の微妙なニュアンスを汲み取った質問対応や、企業の魅力を伝えて入社意欲を高める「惹きつけ(アトラクション)」、柔軟な面接調整などは行えません。自動化しすぎると、候補者体験(CX)を損ねるリスクがあります。 - 柔軟性の欠如と導入・運用のハードル
RPAは、事前に定義されたルールから外れたイレギュラー対応ができません。採用基準の変更、使用する求人媒体の仕様変更などがあった場合、その都度ロボットのシナリオ(動作ルール)を修正する必要があり、専門知識や運用コストがかかります。
採用代行の導入で成功した事例3選
ここでは、当社(株式会社uloqo)の採用代行サービスを導入した企業様の事例をご紹介します。
BPO業界最大手企業にてDX人材30名以上の獲得
年間1000人以上の採用枠を抱え、人事組織だけでも40名以上の規模の企業における事例です。
創業事業であるBPO事業の変革(事業のDX化)に伴い、DX人材の採用が必要になったが、社内に必要なノウハウがないことから当社を導入。現場とのコミュニケーション・DX人材の要件定義・採用手法の選定・採用広報戦略の設計・人材紹介会社のマネジメント・現場の担当人事への教育カリキュラムの提供を通し、DX人材の採用(30名以上)および、自社人事組織の知見の底上げを実現。
今期、更なるDX人材の採用計画を発足することに成功
ITコンサル業界大手企業にて3ヶ月で2名の獲得
「大阪×IT開発におけるプロジェクトマネージャーをスカウト経由で採用したいが、スカウトノウハウがない」といったニーズに対し、当社が媒体選定・スカウト配信までをご支援した事例。元々転職媒体内にもスキル要件を満たす候補者が少なかったことから、行動量<返信獲得率を重視した戦略で、元Sier出身者による、フルカスタマイズのスカウト文章を活用し、集客。3か月で2名の採用を実現。
ITスタートアップ企業にてエンジニアを年12名の獲得
累計20名規模のWebサービス展開のスタートアップ企業におけるエンジニア採用の立ち上げ支援事例です。
エンジニア採用におけるノウハウがなく、また人事担当者が労務や制度設計も兼務しており工数が不足していたケースにおいて、当社が戦略立案から現場とのコミュニケーション・人材紹介会社の開拓・スカウト実行・日程調整までを支援。エンジニア採用における基礎的な知見を社内に蓄積しながら、年間採用目標の12名を無事達成。
採用代行についてよくある質問(FAQ)
採用代行についてよくある質問をまとめました。
採用代行の利用率は?
厚生労働省の調査によると、過去3年間に採用業務の一部または全部を外部に委託した企業は約40%に達しています。
新卒採用のみ委託する企業は43.9%、中途採用のみは9.4%、新卒と中途の両方を委託する企業は43.3%となっており、アウトソーシングの利用が広がっていることが明らかです。
出典:)厚生労働省「採用業務代行サービスの利用に関する実態調査」
採用代行会社とのミスマッチを防ぐにはどうすればよい?
依頼範囲や評価基準を契約前にすり合わせ、定期的なレビュー会議を設けることで認識のズレを防ぎやすくなります。
内定者とコミュニケーションが希薄になる問題に対応するには?
内定フォローや最終面談は自社が担当するなど、人事側との接点を残す方式にすることがおすすめです。
これにより、自社と求職者の関係性を担保することで信頼感を維持しやすくなります。
まとめ
採用代行サービスについて、その費用やおすすめ会社の比較、メリットなど、実際の事例を交えながらご紹介しました。
採用業務は、企業のパフォーマンスを直接左右する重要な業務で、その質の向上は企業の向上につながります。採用業務にお悩みの方はぜひ、採用代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか?
採用が難しいと感じている方は株式会社uloqo(旧株式会社プロジェクトHRソリューションズ)お任せください!
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